西宮冷蔵が再休業…牛肉偽装事件告発で注目
<西宮冷蔵>再休業…牛肉偽装事件告発で注目
毎日新聞 5月31日(土)13時27分配信 より
2002年に雪印食品(解散)の牛肉偽装事件を告発して注目された
倉庫業者「西宮冷蔵」(兵庫県西宮市)が30日に休業した。
昨年8月、売り上げの6割を占めていた業者からコスト削減を理由に
取引を打ち切られ、資金繰りに行き詰まっていた。
事件後に経営悪化で休業し、04年に再建して10年。
告発した水谷洋一社長(60)は「原点を見直し、ゼロからスタートしたい」と話している。
西宮冷蔵は02年1月、雪印食品が国のBSE対策の買い上げ制度を悪用し、
安価な輸入牛肉を国内産と偽装して代金を詐取していた事実を告発した。
しかし、雪印食品以外にも取引の停止が相次ぎ、休業に追い込まれた。
その後、水谷社長や消費者運動の関係者らの呼び掛けで全国からカンパが
寄せられ、04年に営業を再開した。しかし、売り上げは7割程度しか回復せず、
支援者らのカンパで経営を維持してきた。その額は10年間で1億円以上に上るという。
この間、水谷社長はジレンマを抱えていた。
新たに開拓した取引先の多くは中国産野菜を扱う輸入業者だった。「安全性が
疑われる食品もあったが、社員を食わせていかなあかん。取引先を選ぶ余裕はなかった」。
昨夏に大口取引先を失った後、「倒産するのでは」との情報が広まり、他の業者も
相次いで取引停止を告げてきたという。
30日に冷蔵庫の電気が止められ、操業できなくなった。
2度目の再建に向けた視界は開けていないが、水谷社長は「これまでの冷蔵庫会社の
ビジネスを繰り返しても、食の安全にこだわる経営はできない。
支援してもらった人らの思いを裏切らないよう、何ができるか考えたい」と、
あきらめずに取り組むつもりだ。
◆真面目に取り組む人ほど窮地に立たされる…世の中矛盾していますね。
水谷社長さん頑張って下さい!
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