被後見人の選挙権剥奪「違憲」 全面勝訴

asagao

2013年03月15日 12:51

被後見人の選挙権剥奪「違憲」 全面勝訴 原告の父「つかえ下りた」

 「さまざまなハンディキャップを負う多数の国民も、わが国の主権者
であることはいうまでもない」。成年後見人が付くと選挙権を失うとした
公職選挙法の規定を「違憲」と判断、安易な制限に警鐘を鳴らした
14日の東京地裁判決。

判決言い渡し後、定塚(じょうづか)誠裁判長(55)は原告女性に
「胸を張って生きて」と直接声をかけた。
共に闘った父は「胸のつかえが下りた」と喜びを分かち合った。
                            (産経新聞より)


後見人が付いたことで、日本人として、成年としての人権をも奪って
しまっていた後見人制度に不信、不満を持った家族の訴えが認められた
判決ですが、原告女性は、選挙に行きますかとの質問にはっきりと「はい」
と答えていました。

難しい契約や騙されて財産を奪われたりしないように被後見人を守るための
制度であるはずなのに、本人に有益な選挙権まで奪うのはおかしいと
気づかされました。普段後見制度の勉強はしているつもりでも、その家族や
当人にしか分からない部分がある事を注意しなければならないし、勇気を
持ってこの家族が裁判に訴えて勝訴したことで、更に救われる人もいるの
ではないかと思います。





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